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毒に愛嬌あり
 今月はじめ、母が「あんたこういうの好きでしょ?」みたいな事を言って僕に見せたのが、朝日新聞夕刊の連載記事、ニッポン人・脈・記のシリーズ「毒に愛嬌あり」でした。
普段ほとんど新聞を読まない僕ですが、その興味深いタイトルと、赤瀬川原平さん、南伸坊さん、松田哲夫さんの写真で、久しぶりに10日間夕刊限定で、新聞を開くことになったのでした。

権力・権威に対して様々な方向から対抗してきた人達に視点を当てたこのシリーズ。
第1回目、2回目は明治から大正にかけて活動した宮武外骨という人物。官僚に対してパロディを用いて対抗したジャーナリストですが、残念ながらほとんどどんな人か知りませんでした、、古本屋経験あるのに残念、、。いやいやこの記事を読んで外骨さんに大変興味を持ちました。

その後も僕好みのネタが続き、「ゆきゆきて、神軍」のドキュメンタリー映画監督・原一男さんの記事もおっかないけどおもしろく、別の日は荒木経惟さんも途中で登場したり。

そして明治・大正の演歌師・添田唖蝉坊についての回では、僕の大好きな高田渡さんもことにも触れられていました。添田唖蝉坊の詩に曲を付けて、「わからない節」や「あきらめ節」などを歌われていたからです。

「あきらめ節」は
地主金持ちはわがまま者で 役人何ぞは威張るもの
こんな浮世へ生まれてきたが 我が身の不運とあきらめる

お前この世へ何しに来たか 税や利息を払うため
こんな浮世へ生まれてきたが 我が身の不運とあきらめる

と続き、最後

あきらめきれぬとあきらめる

で終わります。
一見救いようがない様な唄ですが、聞いていると逆に安心するというかやる気が出るというか、どうやら僕にとってはそんな効果があるようです(笑)

「毒に愛嬌あり」非常にすばらしい連載でありました。
なんか職人の世界にも通じるものがあるような内容だと感じました。
と、本業にこじつけるような終わり方になりますが、朝日新聞さん、もっとこういう連載してください。そしたら貴重な少数派の読者が増えますよ(笑)

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